カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案は、7日から参議院で審議が始まり、自民党は丁寧に審議を重ねて成立を目指す方針なのに対し、民進党は法案への反対を決め、対決姿勢を鮮明にして成立を阻止したい考えです。
カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案は6日、衆議院本会議で、民進党などが退席するなか採決が行われ、自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
これを受けて、自民党と民進党の参議院国会対策委員長が会談し、7日の参議院本会議で法案の趣旨説明と質疑を行ったうえで、8日に内閣委員会で審議を行うことで合意しました。
自民党は、会期末を来週14日に控え、内閣委員会の委員長を民進党議員が務めていることもあって、丁寧に審議を重ねて成立を目指す方針です。
これに対して、民進党は「カジノを合法化する根拠やギャンブル依存症対策などが不十分だ」などとして、法案への反対を決め、対決姿勢を鮮明にして成立を阻止したい考えです。
一方、7日はことし5月以来となる党首討論も行われ、安倍総理大臣と民進党の蓮舫代表、共産党の志位委員長、日本維新の会の片山共同代表が、それぞれ論戦を交わします。
初めての党首討論に臨む蓮舫代表は、年金制度改革関連法案などは十分な審議が行われないまま採決が強行されたと批判し、与党側の国会運営を改めるよう迫るほか、長時間労働の是正が喫緊の課題だとして、野党4党で提出した長時間労働を規制するための法案の審議に入るよう求めることにしています。
-- NHK NEWS WEB