先月、北海道で埼玉県の電機メーカーが製造した足裏用のマッサージ器を首に当てて使っていた女性が、衣服を巻き込まれて窒息死する事故があり、このメーカーでは類似の製品でも過去に同様の死亡事故が5件起きていることから、厚生労働省はこのマッサージ器を使わないよう呼びかけています。
このマッサージ器は埼玉県川越市の的場電機製作所が製造した「シェイプアップローラー」という製品で、突起がついたローラーが回転し、足裏のこりをほぐす効果があるということです。
厚生労働省によりますと、先月26日、北海道の70代の女性がこのマッサージ器のローラーを覆うカバーを外して首に当てて使っていたところ、衣服が巻き込まれて窒息死したということです。
このメーカーが製造した別の足裏用のマッサージ器、「アルビシェイプアップローラー」でも、平成26年までの15年間に同様の死亡事故が5件起きていて、メーカーではこれまで2種類のマッサージ器について足裏を含めて一切の使用の中止を呼びかけるとともに、安全装置がついた製品と有償での交換を進めていました。
メーカーによりますと、事故が起きた2種類のマッサージ器は、平成8年までの13年間に、合わせておよそ78万台が販売されていて、このうち交換できたのは1270台にとどまっているということです。
このメーカーが現在、販売しているマッサージ器は、カバーを外して使うと停止する装置がついているということです。
厚生労働省は流通している製品で事故が起こるおそれがあるとして、2種類の製品を使用しないよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB