アメリカ東部ペンシルベニア州でLPガスなどを積んだ貨物列車の30以上の車両が脱線して一部が炎上する事故があり、周辺の住民800人余りに避難命令が出されました。
ペンシルベニア州南部で2日朝、LPガスなどを積んで中西部シカゴから東部ニューヨークに向かっていた178両編成の貨物列車の車両のうち少なくとも32両が脱線しました。
この事故で車両からLPガスなどが漏れ出して引火し、一部の車両と近くの倉庫が炎上しました。
現地からの映像では、脱線した複数の車両が線路周辺に横倒しになるなどし、一部の車両が激しい炎に包まれている様子が確認できます。
この事故でけが人はいませんでしたが、現場から半径1.6キロの範囲に住む800人余りの住民に避難命令が出されたほか、周辺の道路が通行止めとなりました。
事故を受け、州当局が周辺の土地や大気に有害物質が漏れ出していないか調べているほか、運輸当局が脱線の原因を調べています。
アメリカでは列車の脱線事故が相次いでいて、鉄道会社などに対して安全な運行を求める声が高まっています。
-- NHK NEWS WEB