トヨタ自動車とマツダは、提携関係を強化して次世代のエコカーと位置づけられる電気自動車の開発などを進めるため、資本提携する方向で最終的な調整を進めていることがわかりました。
トヨタとマツダはおととし5月に、自動車の環境技術や安全技術など幅広い分野で業務提携することで基本合意し、その後、具体的な提携内容について協議を進めてきました。
これについて関係者によりますと、両社は提携関係を強化して電気自動車の開発などを進めるため、トヨタがマツダの株式を数%取得するとともに、マツダもトヨタに出資する方向で最終的な調整を進めていることがわかりました。
今回の資本提携による関係強化で、トヨタは開発を進めている電気自動車や燃料電池車といったエコカーの技術などをマツダに提供して、みずからの陣営を増やす一方で、マツダは開発で出遅れている電気自動車などの分野で、トヨタの支援を受ける狙いがあるものと見られます。
自動車業界では世界的に環境規制が厳しくなっていて、イギリスやフランスが2040年までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する政策を打ち出すなど、次世代のエコカーの開発競争が激しくなっています。
こうした中、次世代のエコカーをめぐって、世界の自動車メーカーの間では提携を強化する動きが一段と強まっています。
-- NHK NEWS WEB