大手ビールメーカーの「サッポロホールディングス」は、アメリカで人気がある独特な味や香りのクラフトビールの老舗メーカーを買収し、アメリカでの事業強化を図ることになりました。
発表によりますと、サッポロホールディングスは、アメリカ・カリフォルニア州に本社を置くビールメーカーの「アンカー・ブリューイング・カンパニー」を買収し、今月末に完全子会社にします。
買収金額は、およそ8500万ドル(およそ95億円)になるということです。
買収する会社は創業およそ120年で、カリフォルニア州などアメリカ西海岸を中心に、「アンカースチームビール」という高価格帯のクラフトビールを販売し、年間の売り上げは日本円でおよそ37億円です。
アメリカでは小規模な設備で生産し、味や香りが独特なクラフトビールの市場が拡大しているということで、サッポロは今回の買収で自社ブランドと合わせて、現地での事業強化を図る考えです。
サッポロホールディングスの尾賀真城社長は「重点エリアであるアメリカで有力なブランドを手にすることができたので、今後、新たなビジネスを展開したい」と述べました。
日本の大手メーカーでは、キリンホールディングスもニューヨークで人気のあるクラフトビールメーカー「ブルックリン・ブルワリー」に出資していて、この分野を強化する動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB