フランスの航空会社、エールフランスは、先月、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルだとして発射実験を行った際、旅客機がミサイルの落下地点付近を通過していたと指摘されたことを受けて、会社として北朝鮮周辺に設定している飛行禁止空域を広げる方針を示しました。
北朝鮮が先月、ICBMだとして実施したミサイルの発射実験で、アメリカ政府の当局者は1日、ミサイルが日本海に落下する数分前に、東京発パリ行きのエールフランス293便が北海道の西の日本海上空を飛行していたことを明らかにしました。
これについて、エールフランスは3日、293便の飛行ルートは日本とヨーロッパを結ぶ多くの航空会社が利用するルートで、安全性に問題なかったと強調しながらも、予防的措置として、会社として北朝鮮周辺に設定している飛行禁止空域を広げる方針を示しました。
今後は日本とフランスを結ぶ便は、北朝鮮周辺を避けて、韓国や中国、ロシアの上空を飛行するということです。
北朝鮮の弾道ミサイルの発射実験をめぐっては、アメリカ国防総省が事前の告知もなく民間の航空機や船舶を危険にさらしているとして批判していました。
-- NHK NEWS WEB