世界初の量産ハイブリッド車であるトヨタ自動車のプリウスの発売から20年を記念する催しが4日、千葉市で開かれ、プリウスの生みの親と言われる内山田竹志会長は、ハイブリッド車の技術は次世代のエコカーの主流とされる電気自動車の開発にも生かせるという認識を強調しました。
エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車のプリウスは1997年に発売され、国内の新車の販売台数では2009年から4年連続でトップに立つなど世界のエコカーを代表する車種となりました。
発売から20年を記念する催しが千葉市で開かれ、初代プリウスの開発責任者を務めたトヨタの内山田会長が講演を行いました。
内山田会長は「環境性能で車を選ぶという新しい商品価値を作った」と述べ、プリウスが消費者の車選びやメーカーの意識を大きく変えたという認識を示しました。
世界の自動車メーカーは、環境規制の強化を見据えて、走行中に排ガスを出さない電気自動車が次世代のエコカーの主流になると見て開発に力を入れています。
こうした状況について内山田会長は「ハイブリッドは車の電動化に関するすべての要素を持っている」と述べ、プリウスの開発や改良で培った技術は電気自動車の開発にも生かせるという認識を強調しました。
-- NHK NEWS WEB