日本酒に比べて海外で知名度が低い焼酎の輸出を促進しようと、アメリカのロサンゼルスで、焼酎の出荷量が全国首位の宮崎県の酒造会社の代表らがハリウッドの映画関係者やレストランの経営者に焼酎の魅力を紹介しました。
JETRO=日本貿易振興機構などは3日、ロサンゼルスの総領事公邸で焼酎の輸出促進のイベントを開きました。
焼酎の出荷量が全国首位の宮崎県と2位の鹿児島県の酒造会社合わせて11社の代表が、ハリウッドの映画関係者やレストランの経営者など200人余りに、焼酎のおいしい飲み方を説明したり組み合わせのよい料理を紹介したりしました。
宮崎県の酒造会社代表の柳田正さんは「まだ焼酎は知られていないと感じたが、一歩一歩チャレンジしたい」と意気込みを語りました。一方、参加した映画会社の男性は「映画の中で焼酎を取り上げるかどうかはこれからの交渉だが、今回は理解を深めるきっかけとなった」と話していました。
JETROによりますと、日本からアメリカに輸出された日本酒は去年は51億円余りに上る一方で、焼酎はおよそ3億5000万円にとどまっていますが、日本食の普及に伴って焼酎への関心も高まっているということです。
宮崎県の河野俊嗣知事は「食文化の発信地のカリフォルニアから、焼酎をアメリカ全土に広げていきたい」と述べて、地道に取り組む考えを示しました。
-- NHK NEWS WEB