大手菓子メーカーの「湖池屋」は、去年の台風の影響で販売を休止している一部のポテトチップスについて、ことしは原料のじゃがいもが安定的に確保できるめどが立ったとして、来月中には生産や販売の体制をほぼ元に戻すことができるという見通しを明らかにしました。
湖池屋は去年、北海道で台風の被害が相次ぎ、じゃがいもが不作になった影響で、現在もポテトチップスの5つの商品で販売を休止しています。
これについて、湖池屋の小池孝会長は7日の新商品の発表会で、ことしは九州産のじゃがいもの収穫量が予想を上回っていることに加え、これから収穫が本格化する北海道産の作付けが順調で、原料が安定的に確保できるめどがたったと述べました。
そのうえで、会社では現在も休止している5つの商品のうち、来月中に4つの商品を再開し、ポテトチップスの生産や販売の体制をほぼ元に戻すことができるという見通しを明らかにしました。
また、湖池屋では今回の教訓を踏まえて、産地を分散させるため九州地方でジャガイモを栽培する農家を増やす取り組みを進めるとしています。
ポテトチップスをめぐっては、「カルビー」もことし4月に15商品の販売を休止しましたが、これまでに13の商品の販売を再開し、来月初めまでに季節限定の1商品を除いて、すべてを再開するとしています。
-- NHK NEWS WEB