大手IT企業のディー・エヌ・エーは、運営する「まとめ記事サイト」で根拠が不明確な記事を載せる問題が相次いだことを受け、7日、会社の代表が記者会見し、第三者による委員会のもとで調査を徹底して行う考えを示しました。
この問題は、ディー・エヌ・エーが医療や健康の情報をまとめた「WELQ」など10のサイトについて、根拠が不明確な記事を載せていたなどとして掲載を停止したものです。この問題を受けて、南場智子会長と守安功社長が7日、問題が明らかになってから初めて記者会見しました。
この中で南場会長は、「ご迷惑とご心配をお掛けし、まことに申しわけございませんでした。批判が企業風土や組織の在り方に及ぶ事態となり、創業者として責任ある立場にあります」と謝罪しました。
また、守安社長は、「第三者委員会の調査に全面的に協力し、徹底的な改善策を行って1日も早く信頼回復できるよう全力で責任を果たす」と述べ、社外取締役や外部の専門家でつくる第三者委員会のもとで調査を徹底して行う考えを示しました。第三者委員会では、事実関係を調査し、原因を究明するほか、サイトの運営体制に課題がなかったかなどを調べるとしています。
まとめ記事サイトをめぐっては、情報サービス大手リクルートホールディングスや、IT大手のサイバーエージェント、それにIT大手のヤフーも、一部の記事の掲載を停止するなど記事の内容や管理をめぐる問題が相次いで明らかになっています。
-- NHK NEWS WEB