海外との貿易や金融取引などでどれだけ稼いだかを示すことし1月から6月までの「経常収支」は、10兆5101億円の黒字となり、上半期としてはリーマンショック前の平成19年以来、10年ぶりの高い水準となりました。
財務省が発表したことし1月から6月までの「経常収支」は10兆5101億円の黒字となりました。これは、上半期としてリーマンショック前の平成19年以来、10年ぶりの高い水準です。
海外との利子や配当のやり取りを示す「第1次所得収支」が増えたことが主な要因で、日本企業が海外の子会社から受けとる配当が増えたことなどから、9兆7622億円の大幅な黒字となりました。
外国人旅行者が日本で消費した金額から日本に住んでいる人が海外で消費した金額を差し引いた「旅行収支」は過去最高の7903億円の黒字となりました。
輸出から輸入を差し引いた「貿易収支」は、原油や石炭などの価格が上昇し輸入額が増えたことで、黒字額が去年の上半期より2700億円あまり減りましたが、2兆531億円の黒字でした。
一方、「経常収支」とは別に日本企業による海外での株式の売買などに伴う収益を示す「金融収支」も発表され、このうち「直接投資」は、海外企業の買収が進んだことなどから過去最高の9兆2232億円に膨らみました。
-- NHK NEWS WEB