スマートフォンで看板を撮影すると4か国語で道案内してくれるシステムや障害物を避けて自動で走行する車いすなど最新のICT=情報通信技術を使ったサービスの実証実験が羽田空港で始まりました。
この実験は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて急増する外国人観光客をはじめ高齢者や障害者などが利用しやすい空港を作ろうと羽田空港ビルの運営会社が大手通信会社や電機メーカーと共同で始めました。
このうち4か国語で道案内するサービスでは、バス乗り場の案内標識をスマートフォンで撮影するとバスの画像が認識され、乗り場までの地図と説明が画面上に表示されました。また、空港内の輸送サービスでは最新の車いすに座ってスマートフォンでチェックインカウンターなどの行き先を指定すると、歩行者などへの衝突を避けて止まりながら自動で走行し、利用者を送り届けました。
来年3月までの期間中には、保安検査場の混雑状況を把握して、すいている場所に誘導するサービスや、騒音を検知して聞き取りやすい周波数でアナウンスするサービスなど最新のICT技術を使った5つの実験が予定され、実用化の検討が行われることになっています。
東京国際空港ターミナルの太田冬彦旅客サービス部長は「技術を活用しておもてなしのレベルを高め、日本をより知ってもらえるよう力を尽くしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB