外食大手の「すかいらーく」は、賃金の引き上げで人件費が増加していることから、ことしの秋からファミリーレストランの一部のメニューを平均で15円程度、値上げする方針を明らかにしました。
これは「すかいらーく」の谷真社長が9日の決算発表の記者会見で明らかにしました。
それによりますと、ことし10月ごろのメニュー改定に合わせて、サラダやデザートなどのいわゆるサイドメニューを中心に平均で15円程度値上げをする方針です。
最低賃金の引き上げなどで賃金の上昇が続いていることに加えて、去年10月から厚生年金や健康保険の適用対象がパートなどにも拡大され、人件費が増加していることが、値上げの主な要因だとしています。
また、できるだけ客の負担増加につながらないよう、値上げの対象としてはメインの料理を除外して、サイドメニューに絞ることにしているほか、都心部など特に人件費が高い地域の店舗を中心に実施することを検討しています。
すかいらーくは、ことし6月までの中間決算では売り上げが増加した一方で、人件費などのコストが膨らんだ結果、本業のもうけを示す営業利益が去年の同じ時期に比べて5.8%減少していて、谷社長は「人件費の増加は今後も続くと見られ、どのような対策を打っていくのかが、経営上の大きな鍵になる」と述べました。
-- NHK NEWS WEB