JR東日本と大手商社の三井物産は、オランダの企業とともに、ロンドンとイギリス中部の主要都市、バーミンガムなどを結ぶ鉄道路線網の営業権を獲得したと発表しました。
イギリスは、鉄道の営業権を路線ごとに一定期間、鉄道会社に与える制度を導入していて、政府が数年ごとに入札を行って、営業権を与える企業を選定しています。
発表によりますと、JR東日本と三井物産は、オランダの鉄道会社とともに、ロンドンと、イギリス中部の主要都市、バーミンガムなどを結ぶ鉄道路線網の営業権についての入札に参加していましたが、このほど、イギリス政府から受注の通知があり、営業権を獲得することが決まりました。
営業権を獲得した鉄道路線網はおよそ900キロ、年間の乗客数は7360万人だということで、安全で時間に正確とされる日本の運行システムが鉄道発祥の地、イギリスで評価された形です。
JR東日本は海外の鉄道の運営を担うのは今回が初めてで、すでにブラジルで鉄道事業を手がけるなどノウハウがある三井物産と協力して、海外事業を強化したい考えです。
JR東日本は、「安全や運行に関する幅広いノウハウを提供し、イギリスでも質の高い鉄道運行の実現に努めたい」としています。
-- NHK NEWS WEB