中国政府は、中国版のツイッターやLINEなどについてテロやデマなど国の安全を脅かす情報を十分に規制しておらず、法律に違反した疑いがあるとして調査を始めたことを明らかにし、インターネットの管理を強める姿勢を鮮明にしています。
中国政府でインターネットの管理を行う「国家インターネット情報弁公室」は11日、中国版ツイッターの「ウェイボー」と中国版LINEの「ウェイシン」、それに最大手の検索サイト「バイドゥ」の掲示板について、ことし6月に施行された「インターネット安全法」などに違反した疑いがあるとして調査を始めたと発表しました。
いずれも中国では多くの人が利用していますが、発表では暴力やテロ、デマ、ポルノなど国家の安全や社会の秩序を脅かす情報を広める利用者が存在すると指摘し、法律で発信が禁止された情報についての管理義務を果たしていないとしています。
今後の処分などについては明らかにされていませんが、インターネット上では「そのうちネットそのものまで止める気ではないか」などと、当局のネット管理の在り方を批判する書き込みが相次いでいます。
中国政府は、先月もSNSを使って写真や動画などを発信していた個人の300件以上のアカウントに対し、一斉に閉鎖などの措置をとったと発表し、インターネットの管理を強める姿勢を鮮明にしています。
-- NHK NEWS WEB