11日のニューヨーク外国為替市場は北朝鮮情勢の不透明感が増したため、ドルを売って比較的安全な通貨とされる円を買う動きが強まり、円相場は、一時1ドル=108円台に値上がりし、およそ4か月ぶりの円高ドル安水準となりました。
11日のニューヨーク外国為替市場は、アメリカのトランプ大統領が挑発を繰り返す北朝鮮を再び強く警告したことから、投資家がリスクを避けようとドルを売って比較的安全な通貨とされる円を買う動きを強めました。
このため円相場は、一時1ドル=108円台後半に値上がりし、ことし4月以来およそ4か月ぶりの円高ドル安水準となりました。
一方、ニューヨーク株式市場はこのところ大きく値下がりした株式をいったん買い戻す動きが出たため、ダウ平均株価は前日より14ドル31セント高い2万1858ドル32セントで取り引きを終えました。
市場関係者は「挑発とけん制が続く北朝鮮情勢は、先行きが見通せないため投資家はリスクを取ることに慎重になっており、しばらくは円が買われやすい状況が続きそうだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB