ことし4月から6月までのGDP=国内総生産は、物価の変動を除いた実質の成長率が前の3か月と比べてプラス1.0%、年率に換算してプラス4.0%となりました。GDPがプラスとなるのは6期連続で、個人消費や企業の設備投資が全体を押し上げる形となりました。
内閣府が発表したことし4月から6月までのGDPの速報値は、物価の変動を除いた実質で前の3か月と比べてプラス1.0%となりました。この伸びが1年間続いた場合の年率に換算した成長率はプラス4.0%となり、6期連続のプラスとなりました。6期連続のプラス成長は11年ぶりです。
主な項目では、GDPの半分以上を占める「個人消費」が、雇用や所得の改善を背景に新車や家電製品などの販売が好調だったことから、前の3か月と比べて0.9%のプラスとなりました。
「個人消費」は、消費税率が8%に引き上げられるのを前にした駆け込み需要があった、平成26年の1月から3月期以来の高い伸びとなりました。また、「企業の設備投資」も、人手不足に対応するため省力化の投資などが活発だったことからプラス2.4%となりました。
このほか「住宅投資」がプラス1.5%、「公共投資」も国の昨年度の第2次補正予算の事業が本格化したことなどから、プラス5.1%と大きく伸びました。
一方で、「輸出」は好調だった中国向けのスマートフォン用の電子部品が減少したことなどから、マイナス0.5%でした。このように今回は、これまでGDPを押し上げてきた「輸出」に代わって、個人消費をはじめとした国内の需要がけん引してプラス成長を達成する形となりました。
-- NHK NEWS WEB