夏休みが終わり、久しぶりに使う職場のパソコンで、たまったメールを注意せずに開封し、コンピューターウイルスに感染することがないよう、民間の専門機関が注意を呼びかけています。
企業や行政機関を狙って、ウイルスつきのメールを送りつけるサイバー攻撃は今も多発していて、長い休みのあとには、たまったメールを注意せずに開封したり、ソフトウエアを最新の状態にしないままパソコンを使用したりすることで、被害が広がる傾向があります。
民間のセキュリティー専門機関「JPCERTコーディネーションセンター」によりますと、こうしたメールは、件名を「見積書」などとしたり、実在する人物を差出人と偽ったりして注意を引くケースが多く、添付ファイルを開くと、パソコンを使えなくされたうえ、元に戻すための金を要求されるなどといった被害が起こります。
また、休み明けには、持ち出して使用していたパソコンやUSBメモリなどによって職場で感染が広がり、被害が広がることもあるということです。
このため、「JPCERTコーディネーションセンター」は、休み明けには、メールの添付ファイルを安易に開かないことや、パソコンを久しぶりに使用する際には、まず、ソフトウエアを最新の状態にすることなどを呼びかけています。
「JPCERTコーディネーションセンター」の洞田慎一マネージャーは、「犯罪者は、利用者の不注意につけ込むので、焦らずに仕事を進めることが重要だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB