家電や化粧品の免税店を展開する「ラオックス」のことし6月までの半年間の決算は、外国人旅行者の消費が比較的安い価格の商品に移る中で売り上げが落ち込み、中間期としては2年連続の最終赤字となり、ことし1年間の業績の見通しを下方修正しました。
ラオックスが14日発表したことし1月から6月までの半年間のグループ全体の決算は、売り上げが281億円余りと去年の同じ時期と比べて19.7%減りました。
この結果、最終的な損益は11億5700万円の赤字と、中間期としては2年連続の最終赤字となりました。これは1人当たりの客単価が、去年の同じ時期のおよそ2万5000円から5000円以上も減るなど外国人旅行者の消費が比較的価格の安い商品に移り、売り上げが落ち込んだことが主な要因です。
このためことし1年間の業績の見通しも、売り上げで当初の810億円から635億円に、本業のもうけを示す営業利益も20億円から1億円に、それぞれ下方修正しました。
会社は、外国人旅行者の増加傾向は今後も続くとしてニーズの高い化粧品などを充実するとともに、日本文化が体験できる店舗の展開を強化するなどして業績の回復を図りたいとしています。
-- NHK NEWS WEB