人材の獲得競争が激しさを増す企業の間では、学生が時間をとりやすいお盆休みを返上して、大学3年生を対象にした就業体験=インターンシップを実施する企業が増えています。
このうち、社員食堂の企画・運営や外食事業を手がける企業グループでは、お盆休みの期間にあたる今週、インターンシップを実施しました。
主な対象は、再来年の春に卒業予定の大学3年生で、およそ30人が参加しました。
学生たちは、架空の企業に社員食堂の企画を提案するという課題に取り組み、広さやコストの制約、メニューの要望などさまざまな条件を考えながら、議論を交わしていました。
参加した大学3年の学生たちは、「就職活動の本番で成果を出すため、準備に力を入れたい」とか、「あとで焦るより、早く準備をして落ち着いて本番に臨みたい」などと話していました。
この企業グループの人事担当者は、「就職活動の解禁は来年3月だが、その前に学生たちにいかに会社への理解を深めてもらうかを考え、早い段階からインターンシップを行っている」と話しています。
民間の調査会社によりますと、人手不足などを背景に、企業の間では大学3年生の夏休みのうちにインターンシップを実施する動きが広がっているということです。
-- NHK NEWS WEB