愛知県豊橋市で今月、台風が接近する中発生した風速65メートルにも達する竜巻で、巻き込まれたトラックのドライブレコーダーの映像には猛烈な風で樹木が根こそぎ倒れる瞬間などが写っていました。
NHKが入手したのは、今月7日の午後4時20分すぎ、豊橋市を走っていたトラックのドライブレコーダーの映像です。
台風5号が接近する中、画面右側、南から北に向かって突然、猛烈な風が吹きつけ、トタンとみられるものがフロントガラスの目の前に飛んできます。
このあと、中央分離帯の樹木が根こそぎ倒れ、ブレーキをかけて止まるとトラックは右に横転しました。
トラックを運転していた愛知県豊川市の運送会社に勤める小柳津孝義さん(60)は配送を終え運送会社に戻る途中、竜巻に遭遇しました。
当時の状況について小柳津さんは、「突風が吹いたかと思うと目の前が真っ白になり、そのまま横に倒れた。一瞬のことで何が起きたか最初はよくわからなかった。竜巻はひとごとだと思っていたが、いざ自分が体験してみると本当に恐ろしかったです」と振り返っていました。
名古屋地方気象台は、この竜巻で秒速65メートルの猛烈な風が吹いたとみていて、豊橋市と豊川市では走っていたトラック2台が横転し、周辺の住宅など58棟で屋根が飛ばされるなどの被害が出たほか、3人がけがをしました。
-- NHK NEWS WEB