アメリカの新しい駐日大使のウィリアム・ハガティ氏は、核やミサイル開発を進める北朝鮮への対応について、「日米両国が、この地域で高まる脅威とともに向き合うことで、日米同盟はさらに強化される」と述べ、日本の安全保障への揺るぎない関与を強調しました。
アメリカの新しい駐日大使のウィリアム・ハガティ氏は17日午後、妻や子どもたちと成田空港に到着しました。
この後、ハガティ氏は空港で記者会見を行い、「はじめまして」と日本語であいさつしたあと、「日米は揺るぎない絆で結ばれており、アジア太平洋地域の礎だ」と述べました。
そして、核やミサイル開発を進める北朝鮮への対応について、「アメリカが自国と同盟国を防衛する力を保有していることは、疑う余地がない。日米両国が、この地域で高まる脅威とともに向き合うことで、日米同盟はさらに強化される」と述べ、日本の安全保障への揺るぎない関与を強調しました。
また、ハガティ氏は、民間のコンサルティング会社に勤務していた当時、東京におよそ3年間滞在し、通商政策に精通しているとされており、会見では「日米の経済成長や金融市場の安定、雇用の拡大に取り組みたい。この分野での私の幅広い経験を生かしていきたい」と述べ、両国の経済協力に意欲を示しました。
ハガティ氏は、トランプ氏の政権移行チームで幹部を務め、大統領に近い人物と見られています。
北朝鮮情勢や中国による海洋進出など安全保障の問題のほか、トランプ政権が求めている日米の貿易不均衡の是正に対して、ハガティ氏がどのように対応していくのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB