アメリカで白人至上主義などを掲げるグループとこれに抗議するグループが衝突した事件をめぐるトランプ大統領の対応を非難して、新たに文化面で大統領に助言する機関のメンバーが一斉に辞任するなど、トランプ大統領は孤立を深めています。
アメリカ南部バージニア州で今月12日、白人至上主義などを掲げるグループとこれに抗議するグループが衝突する事件が起きましたが、トランプ大統領は当初、明確に白人至上主義などを非難しなかったほか、「双方に責任がある」と主張し、批判が強まっています。
そして18日にはこの衝突で市民グループに車が突っ込み死亡した女性の母親がABCテレビのインタビューで「トランプ大統領の発言は許せず、大統領と話すつもりはない」と述べました。
また2012年の大統領選挙で共和党の候補者だったロムニー氏は声明を発表し、トランプ大統領に対して間違っていたと認め、謝罪するよう求めました。
さらに企業経営者らがトランプ大統領の助言機関のメンバーを次々と辞任したのに続いて、芸術など文化面で助言を行う別の機関のメンバーがトランプ大統領に連名で書簡を送り、「われわれはあなたの言動を非難せずに傍観することはできない」として一斉に辞任すると伝えました。
書簡ではトランプ大統領にも辞任するよう求めるなど、大統領の周辺で相次いで批判の声が上がっており、トランプ大統領は孤立を深めています。
-- NHK NEWS WEB