18日、北海道清水町で観光バスが道路脇に転落し、乗客など39人がけがをした事故を受けて、国土交通省北海道運輸局は19日、バスの運行会社に特別監査を行い、運転手の健康管理などに問題がなかったか調べています。
18日午後4時前、北海道清水町の国道274号線で、首都圏からの観光客などが乗ったバスが道路から2メートルほど下の草むらに転落して横転し、乗客と乗員合わせて39人が重軽傷を負いました。
警察によりますと、58歳のバスの運転手は調べに対して、「ぼーっとして漫然と運転していたらタイヤが縁石に乗り上げていた。すぐにブレーキを踏んでハンドルを戻そうとしたが間に合わなかった」と話しているということです。
また、事故現場ではブレーキの痕が見つかっていないということで、警察はバスは減速することなく道路脇に転落したと見ています。
この事故を受けて、国土交通省北海道運輸局は19日午後、バスの運行会社で運転手が勤務している「網走観光交通」の北海道北広島市内にある営業所に対し、特別監査を行いました。営業所には監査官3人が入り、運行に関わる書類などを確認したということで、引き続き運転手の勤務状況や健康管理に問題がなかったかなどについて調べています。
北海道運輸局は今後、特別監査などの結果を踏まえて、バス会社に対する行政処分を行うかどうか判断することにしています。
-- NHK NEWS WEB