ゴミの吸い込み口とモーターが1本の棒のように縦型につながった「スティック型」と呼ばれる掃除機は、場所を取らず手軽に使えるとして人気が高まっていて、メーカー各社の開発競争が激しさを増しています。
「スティック型」の掃除機は、ゴミの吸い込み口と本体をホースでつなぐ従来の掃除機に比べて、場所を取らず手軽に使えるとして、電源コードのない機種を中心に人気が高まっています。国内では、掃除機の販売台数全体の30%程度まで市場が拡大し、メーカーの開発競争も激しくなっています。
このうち、日立製作所の子会社が来月、発売する製品は、今の製品より200グラム軽量化するとともに、新たに開発したモーターでゴミを吸い込む力も向上させたということです。
一方、シャープは、パーツの一部に航空機やロケットに使われる炭素繊維を採用し、このメーカーでは初めて重さが2キロを切るまで軽量化しました。
パナソニックや三菱電機などほかのメーカーも、より長時間、バッテリーが持つようにしたり、吸い取ったゴミを紙パックに入った状態で回収できたりする新製品を相次いで発売しています。
大手家電量販店「ビックカメラ新宿東口店」の大田茉莉弥さんは、「単身や共働きの世帯が増え、手軽に使えるスティック型掃除機の需要が高まっている」と話しています。
この分野で最も高いシェアを持つイギリスの「ダイソン」も価格を下げた製品を出すなど、性能や価格面の競争がさらに激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB