人気漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗って児童相談所にランドセルを届けていたことを明らかにした群馬県の男性が7日夜、記者会見を開き、ランドセルを贈ることで保護者に「子育ての大切さ」に気付いてほしいという思いがあったことを明らかにしました。
今から6年前に全国の養護施設に広がった「タイガーマスク運動」について、7日夜、群馬県の会社員、河村正剛さん(43)は、「伊達直人」を名乗って群馬県内の児童相談所にランドセルを届けたことを明らかにしました。
記者会見の中で、河村さんは複雑な家庭環境で育った自身の経験を基に、19年前から児童養護施設にいる子どもたちにランドセルを贈るなどの活動を続けていると述べました。
これまで経験した中には第三者からランドセルを寄付されたことを知って、心を入れ替えて子どもを引き取った保護者もいたということで、「子育ての大切さ」に気付いてほしいという思いでランドセルを贈り続けたことを明らかにしました。
会見の最後に、河村さんは「善意の行為はできる範囲でいいと思います。自分の家族を愛してください。自分の身内を大事にしてください。それで十分、タイガーマスク運動です」と呼びかけていました。
-- NHK NEWS WEB