21日朝、岡山県玉野市の沖合で、タグボートに乗っていた男性2人が船内で倒れているのが見つかり、このうち73歳の船長が死亡しました。海上保安部は、有毒なガスによる中毒の疑いがあると見て、詳しい状況を調べています。
21日午前6時半ごろ、香川県の海運会社から「タグボートの乗組員が意識不明の状態だと連絡が入った」と岡山県の玉野海上保安部に通報がありました。
海上保安部が調べたところ、岡山県の玉港の外側にある防波堤にタグボートが乗り上げていて、船内で男性2人が倒れていたということです。
このタグボートは、香川県坂出市の「大野海運」が所有する「信栄丸2世」(16トン)で、船長で高松市の坂口猛志さん(73)は、搬送された岡山市内の病院で死亡が確認されました。
また、乗組員の66歳の男性も搬送時は意識がもうろうとしていて、現在、病院で手当てを受けているということです。
海上保安部によりますと、駆けつけた時には、船内で異臭がしていたということで、有毒なガスによる中毒の疑いがあると見て詳しい状況を調べています。
このタグボートは、21日午前5時ごろに香川県の坂出港をでて、岡山県の玉野市内の造船会社に台船をえい航する途中だったということです。
-- NHK NEWS WEB