北海道清水町で観光バスが道路脇に転落し乗客など39人がけがをした事故を受けて、国土交通省がバス会社に特別監査を行った結果、運転手の健康管理や勤務状況に違反はなかったものの、飲酒検査が不十分だったことなど4つの法令違反が見つかりました。
今月18日、北海道清水町の国道274号線で観光客などが乗ったバスが道路脇に転落して横転し乗客など39人が重軽傷を負いました。
国土交通省北海道運輸局は事故の翌日、バスを運行していた網走観光交通の営業所に特別監査を行いました。
その結果、これまでのところ事故を起こした運転手の健康管理や勤務状況について違反は見つからず、点呼なども適切に行われていたことが確認されました。
一方でこの営業所では同じ会社のバスが先月、釧路市で6人がけがをする事故を起こしたあと、運転手に対する注意喚起や教育が不十分だったことや始業前の飲酒検査が一部で実施されていなかったことなど、4つの法令違反が確認されたということです。
北海道運輸局は今後も資料の精査を続け、会社に対する行政処分を行うかどうか判断することにしています。
-- NHK NEWS WEB