大手菓子メーカーの江崎グリコは市場の縮小や設備の老朽化などのため、広島市の乳製品の工場と佐賀市の菓子製品の工場をそれぞれ閉鎖することを決めました。
発表によりますと、江崎グリコが閉鎖するのは広島市安佐南区にある乳製品の工場と佐賀市にある菓子製品の工場です。
江崎グリコは、21日の取締役会でそれぞれの工場を操業する生産子会社を解散することを決め広島市にある乳製品の工場は来年9月、佐賀市にある菓子製品の工場は来年12月でそれぞれ生産を終了し閉鎖する予定だとしています。
閉鎖の理由について、広島市の工場は、主力製品を生産していないため会社全体としてみると生産能力が余剰になっていること、佐賀市の工場は、建物や生産ラインが老朽化しているほか、生産しているガムの市場が縮小していることなどがあるとしています。
工場の閉鎖に伴って、正社員などについては希望者は、ほかの拠点への転籍を行い、契約社員やパートなどについては契約満了をもって解雇し、慰労金を支払うとしています。
江崎グリコでは、2つの工場の閉鎖に伴って今年度(H30年3月期)の決算で合わせて5億3500万円の特別損失を計上することになるとしています。
-- NHK NEWS WEB