22日未明、秋田県横手市で、1人暮らしの男性が多く住むアパートで火事があり、これまでに3人が死亡し10人がけがをしました。警察によりますと、依然として2人と連絡が取れず確認を急いでいるということです。
22日午前1時前、秋田県横手市南町の木造2階建てのアパートで火事がありました。火はおよそ5時間後に消し止められましたが、このアパートと付近の住宅の合わせて3棟が全焼し、近くの市の子育て支援施設も屋根の一部が焼けました。
警察によりますと、この火事でこれまでに3人が死亡し、10人がやけどや足の骨を折るなどのけがをしました。
火事があったアパートは、6畳の和室が並ぶ2階建てで管理人1人を含む25人の男性が住んでいたということです。
このうち、10人の無事は確認されましたが、依然として2人と連絡が取れず警察が確認を急いでいるということです。
また、アパートは横手市で配食サービスを行う会社が経営し、共同で利用する浴室や台所などがあり、管理人の男性が住み込んで、入居者の食事を作ったり、部屋の掃除をしたりしていたということです。
横手市や横手興生病院によりますと、住民のうち17人が通院しながらアパートで1人暮らしをしているということです。
アパートの2階に住んでいる管理人の男性は「ボンという大きな音で目が覚めた。ドアを開けたら火の海で、逃げるのに精いっぱいで、外の配管を伝って逃げた」と話していました。
現場は、JR横手駅から南東に1キロほど離れた住宅が建ち並ぶ地域です。警察と消防は連絡が取れない2人の確認を急ぐとともに、火が出た原因を調べています。
-- NHK NEWS WEB