自転車を有料で貸し出す自転車シェアリング事業を、この分野で急成長を続けている中国のベンチャー企業が札幌市で始めることになり、記念の式典が開かれました。
自転車シェアリングは渋滞の解消や環境対策につながるとして、ニューヨークなど世界の大都市で導入されていて、札幌市でも6年前からNPO法人が事業を展開しています。
今回、新たに日本で事業を始めるのは、世界160都市以上で自転車シェアリング事業を展開する、中国・北京に本社を置くベンチャー企業「モバイク」です。
23日から札幌市で自転車を貸し出すことにしていて、札幌市で開かれた記念の式典には、市や駐輪スペースを提供する企業の担当者らが出席して事業の開始を祝いました。
この事業ではスマートフォンで自転車の利用や料金の精算ができるのが特長です。市内におよそ20か所設置される駐輪スペースは無人で、自転車のQRコードをスマートフォンで読み取るとロックが外れて利用できます。料金は30分50円。クレジットカードから引き落とされる仕組みで、駐輪スペースは今後順次増やされる予定です。
「モバイク」のクリス・マーティン国際展開本部長は「自転車を観光などに活用してもらい、環境についても考えてほしい」と話していました。この企業は中国など外国人観光客の需要を見込んでいて、今後、福岡市での事業展開も計画しています。
-- NHK NEWS WEB