今月18日、岐阜県瑞浪市の中央自動車道で6人が重軽傷を負った土砂崩れでは斜面から流れ出た土砂に、近くの陶磁器原料メーカーが廃棄した土の汚泥が大量に混ざっていたことが明らかになりましたが、会社側が県に対し、「40年前から汚泥の廃棄をしていた」と答えていることがわかりました。
岐阜県瑞浪市の中央自動車道では今月18日の大雨で、斜面から大量の土砂が道路に流れ込み、4台の車が巻き込まれて6人が重軽傷を負いました。これまでの岐阜県の調査で、土砂には近くの陶磁器原料メーカーが斜面に廃棄していた原料の土の汚泥が大量に混ざっていたことがわかっていて、県は21日、会社に対し、崩れた斜面をシートで覆うなどして崩落を防ぐよう措置命令を出しました。
県は22日も工場を立ち入り調査して廃棄物の保管状況や量などを引き続き調べていますが、県によりますと、会社側は「40年前から、規格外で取引価値のない原料を袋に詰めるなどして投棄していた」と答えているということです。県は今後、廃棄物の総量やこの会社のほかの工場でも不法投棄がなかったか調べることにしています。
一方、会社は22日から土砂崩れの現場を雨よけのブルーシートで覆うなどの対策を始めたということで、県は措置命令の期限の今月29日までに対策が完了するか確認することにしています。
-- NHK NEWS WEB