埼玉県や群馬県にある同じ系列の総菜店で販売されたポテトサラダを食べた10人からO157が検出された問題で、ポテトサラダを製造した群馬県高崎市の食品工場から、多い時で1日に200キロを総菜店など34店舗に仕入れていたことが会社側への取材でわかりました。食品工場には23日、改めて高崎市が立ち入り調査に入っていて、どの過程で菌が混入したのか調べています。
この問題は今月7日から8日にかけて、同じ系列の総菜店で埼玉県熊谷市にある「でりしゃす」籠原店と熊谷店、前橋市の六供店で加工販売されたポテトサラダを食べた14人が腹痛などを訴えたもので、このうち10人から腸管出血性大腸菌O157が検出され、埼玉県はポテトサラダが原因の食中毒と断定しました。
いずれの店も、群馬県高崎市の食品工場が製造したポテトサラダを総菜店の運営会社が一括して仕入れ、埼玉、群馬、栃木県内の系列の34店舗に配送していましたが、運営会社によりますと、食品工場からは多い時で1日に200キロ、およそ1000人分を仕入れていたことがわかりました。
各店舗には、毎日2キロずつに小分けされたポテトサラダが3袋程度届けられ、社内マニュアルでは、仕入れた日に使い切るか、残った分は廃棄することになっているということです。
ポテトサラダを製造した食品工場には23日午前11時半ごろ、高崎市の担当者が再び立ち入り調査に入り、関係者からの聞き取りを進めていると見られます。埼玉県や群馬県は、ほかにも感染が広がっていないかや、どの過程で菌が混入したのか調べています。
-- NHK NEWS WEB