アメリカで試験飛行中の国産初のジェット旅客機MRJの1機が21日に左エンジンの一部損傷で当初、予定していたのと異なる空港に急きょ、着陸していたことがわかりました。
国土交通省や三菱航空機によりますと、アメリカ・ワシントン州のモーゼスレイクの空港を21日午後、飛び立ったMRJが飛行中に左エンジンが停止したことから当初、戻る予定だったモーゼスレイクの空港でなくオレゴン州のポートランドの空港に急きょ、着陸したということです。
MRJは、アメリカで現在4機が試験飛行を行っていて、このうちの1機でトラブルがあったということで、これまでのところ左エンジンの内部の一部が破損していたことがわかっています。
三菱航空機は原因を調べていますが、詳細については調査中だとしています。
MRJをめぐっては、設計の変更など相次ぐトラブルで、航空会社への納入時期が2018年半ばから2020年半ばに延期されていて、今回のトラブルが納入時期にどのような影響を与えるのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB