今月、岐阜県瑞浪市の中央自動車道で車4台が巻き込まれた土砂崩れで、現場の斜面に大量の汚泥を投棄していた陶磁器原料メーカーが産業廃棄物の処理に必要な県の許可を受けていなかったことがわかり、警察は廃棄物処理法違反の疑いで、24日、本社や工場を捜索する方針です。
岐阜県瑞浪市の中央自動車道では今月18日、大雨で道路脇の斜面が崩れて車4台が土砂に巻き込まれ6人が重軽傷を負ったほか、周辺の住宅地にも土砂が流れ込みました。
斜面の上には陶磁器原料メーカー「丸釜釜戸陶料」の工場があり、流れ出た土砂には会社が廃棄した大量の汚泥が混ざっていました。岐阜県によりますと、汚泥は原料の土から製品を作る際に出た産業廃棄物で、発がん性物質も含まれていましたが、会社は産業廃棄物の処理に必要な県の許可を受けていなかったということです。会社側は、県の調査に対して40年前から投棄していたことを認め、多いときで月に3トンほどを捨てたなどと説明しているということです。
このため、警察は汚泥を不法投棄していた疑いがあるとして、24日、廃棄物処理法違反の疑いで本社や工場を捜索する方針です。また、警察は、土砂崩れが起きた原因との関連についても会社の責任者から事情を聞くなど調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB