今月、岐阜県瑞浪市の中央自動車道で、車4台が巻き込まれた土砂崩れで、現場の斜面に陶器の原料の汚泥を不法投棄していた疑いで警察の捜索を受けている会社が、汚泥の上に土をかぶせたり木を植えたりしていたことが分かり、警察は不法投棄を隠蔽する目的がなかったか調べています。
今月18日に岐阜県瑞浪市の中央自動車道で、車4台が巻き込まれ6人が重軽傷を負った土砂崩れをめぐっては、斜面の上にある陶磁器原料メーカー「丸釜釜戸陶料」が、陶器の原料の大量の汚泥を現場の斜面に不法投棄していたとして、警察はきょう廃棄物処理法違反の疑いで本社などを捜索しています。
会社は40年前から、袋に入れるなどした汚泥を斜面にある幅20メートル近く奥行きおよそ30メートル深さ数メートル以上のくぼみに捨てていたことを認めていますが、会社によりますと、その上に土をかぶせたり木を植えたりしていたということです。
会社の役員は「見た目を考え、崩落を防ぐ目的もあった」と説明しています。警察は不法投棄を隠蔽する目的がなかったか調べるとともに、土砂崩れが起きた原因との関連についても調べています。
-- NHK NEWS WEB