大手通信会社KDDIは、携帯電話の契約者数が伸び悩むなか、大手プロバイダーのビッグローブを買収し、収益力の強化を目指すことになりました。
発表によりますと、KDDIは、投資ファンド、日本産業パートナーズから、ビッグローブのすべての株式をおよそ800億円で、来年1月末をめどに取得することで合意したということです。
ビッグローブは、NECが平成8年にインターネット接続サービスを開始した国内第4位のプロバイダーで、現在の会員数はおよそ200万人に上ります。平成18年から分社化されたあと、おととし、日本産業パートナーズが買収していました。
KDDIは、みずからもプロバイダー事業を手がけていて、今回の買収によってNTTコミュニケーションズに次ぐ国内第2位に浮上することになります。
大手通信各社は、携帯電話の契約者数が伸び悩む中、家庭用の光回線とセットで割安なプランで提供したり、保険の販売など通信以外の新たな事業を広げたりしています。
KDDIは、会員数の規模を生かしながらサービスを拡充し、インターネット接続事業の収益力の強化を目指すとしています。
-- NHK NEWS WEB