日本生まれのバーチャルアイドル「初音ミク」に中国語で歌を歌わせることができる音声合成ソフトが発売されることになり、上海で行われた記者会見には100人を超える地元のファンが集まりました。
初音ミクは、ボーカロイドと呼ばれる音声合成ソフトのキャラクターで、中国でもコンサートが開かれたり、現地企業が専用モデルのスマートフォンをつくったりするなど、高い知名度があります。
この初音ミクに中国語で歌を歌わせることができるソフトを日中両国の企業が協力して開発し、中国で発売することになり、上海で、24日、記者会見が行われました。
会場には、10社ほどの現地メディアのほか100人を超えるファンが集まり、大きな画面に登場した初音ミクが中国語で「これからよろしくお願いします」などとあいさつしました。また、新しくつくられたという中国語の歌も披露され、集まったファンたちは歌に合わせてライトを振ったり、スマートフォンで動画を撮影したりするなどして、歓迎していました。
長年ファンだという20代の男性は「ことしのコンサートでは中国語で歌ってほしい」と話していました。
中国では、アニメやゲームの市場が拡大を続けていて、なかでも日本の作品は若者を中心に根強い人気があり、今回の中国語版ソフトの発売は、日本の作品に親しむ若者をターゲットにしたものと見られます。
-- NHK NEWS WEB