26日、秋田県大仙市で行われる「大曲の花火」の会場では、大雨による川の増水で河川敷に設置された桟敷席が水につかりました。水がひいた午後から復旧作業が始まり実行委員会は開催するかどうか26日午前6時に最終的に判断したいとしています。
ことしの「大曲の花火」は26日、行われる予定ですが大雨で会場付近の雄物川はふだんよりも3メートル以上増水し河川敷に水があふれました。
設置されていた桟敷席は板が見えるものの水浸しになり仮設のトイレも横倒しになりました。
河川敷から水がひいた午後3時ごろから会場では大仙市の職員や実行委員会のメンバーそれに地元の消防団などが桟敷席の清掃や消毒などの復旧作業を始めました。
そして横倒しになっていた仮設のトイレを起こしたり泥をかぶった桟敷席の板に水をまいてブラシで泥をかき出したりしていました。
作業にあたった大仙市の職員は「会場全体が水につかったため作業は膨大だが楽しみにしている人のためにも開催できるよう全力で作業に当たりたい」と話していました。
一方、対岸の打ち上げ会場でも花火師たちが本番に向けた準備を再開しました。
クライマックスとして幅900メートルにわたって打ち上げられる花火で使うケーブルが水につかったため回収し、26日、配線をやり直して用意した花火玉をセットするということです。
地元の花火会社の小松忠信社長は「あすはきちんと打ち上げできると思う。7月にも水害で皆さんが苦労しているので元気になってもらいたいという思いを込めて花火を打ち上げたい」と話していました。
実行委員会は復旧作業を25日夜遅くまで行い、大会を開催するかどうかは26日午前6時に最終的に判断し発表するとしています。
-- NHK NEWS WEB