今シーズンのインフルエンザワクチンの製造量は2500万本余りと、昨シーズンの使用量を100万本余り下回る見通しとなったことがわかり、厚生労働省は希望者全員が接種できるよう「13歳以上は1人1回の接種にしてほしい」と呼びかけることにしています。
厚生労働省によりますと、国内4つのワクチンメーカーが製造する今シーズンのインフルエンザワクチンは合わせて2528万本となる見通しだということです。
これは昨シーズンの製造量より256万本少ないほか、昨シーズンに実際に使用された量よりも114万本少なくなります。
これについて厚生労働省は、当初新しい種類のワクチンを製造しようとしたものの生産量が思うように伸びず、急きょ去年と同じ種類のワクチンに切り替えたことから例年より製造の開始が遅れたためだとしています。
そのうえで「大人の中にはインフルエンザワクチンの効果を高めようと2回接種する人もいるが、13歳以上の人は1回の接種で十分な効果がある」として、希望者全員が受けられるよう接種を1回にしてほしいと呼びかけることにしています。
インフルエンザワクチンの接種は流行が始まる前の10月ごろから始まる予定です。
-- NHK NEWS WEB