中国の上海でペットに関する大規模な展覧会が開かれ、富裕層の増加に伴うペットブームを反映して、犬やネコなどを連れた大勢の愛好家たちが訪れました。
この展覧会は中国・上海で毎年開かれているもので、ことしはペットに関する商品を扱う1000近い企業などが出展しています。
中国では富裕層の増加に伴って、都市部を中心にペットがブームになっていて、飼われている犬や猫などのペットの数は1億を上回り、市場規模は年間30%増加しているとも言われています。
会場には犬やネコなどを連れた愛好家たちが大勢訪れ、主催者によると、26日と27日の2日間で10万人の来場者が見込まれているということです。
こうしたブームを背景にペットフードは、健康を売りにした高級商品も増えており、会場では「天然素材配合で安心だ」とうたった商品などが数多くならんでいました。
また会場には日本製の商品のほか、中国でも人気があるという秋田犬を紹介するブースも設けられており、多くの人が集まっていました。
一方、中国では飼い犬を行政に登録せず、予防接種も受けさせない飼い主が多く、トラブルも増えているため、今月、南部広東省広州では規制が強化されるなど急増するペットへの対応が課題となっています。
-- NHK NEWS WEB