外資系のたばこ販売会社が、火を使わず煙が出ない加熱式のたばこの販売をこの秋から全国に広げることになり、急速に普及しているこの分野で大手どうしの競争が一段と激しくなりそうです。
外資系のたばこ販売会社「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン」は、これまで東京や大阪、宮城県に限っていた加熱式のたばこの販売をことし10月2日から全国に拡大します。
このたばこは火を使わず専用の器具に入れて加熱することで出る蒸気を吸うもので、会社は、たばこ特有のにおいが少なく煙に含まれる有害物質を大幅に減らせるのが特徴だとし、東京や大阪などで急速に販売シェアを高めたことを受けて販売地域を全国に広げるほか、今後、銘柄も増やすことにしているということです。
加熱式のたばこは「フィリップ モリス ジャパン」がすでに全国で販売し、JT=日本たばこ産業も来年の上半期には全国で販売を始める方針です。
3年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けて喫煙対策を強化する動きなども出る中、従来の紙巻きたばこの販売は大きく減少しているだけに、加熱式のたばこをめぐる競争が一段と激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB