首都高速道路の地下工事に伴って地盤沈下が起き、横浜市の周辺住民から住宅の壁にひびが入るなどの情報が寄せられていることを受け、27日、首都高速道路会社が初めての説明会を開きました。
横浜市ではことし3月に開通した「首都高速道路・横浜北線」の鶴見区での工事現場周辺で地盤沈下が起き、住宅の壁にひびが入るなどの情報が数十件寄せられています。
27日は、首都高速道路会社が初めての説明会を開き、住民およそ120人が集まりました。説明会では首都高速道路会社の担当者が「近隣の皆さまに大変な不安とご迷惑をおかけし深くおわび申し上げます」と謝罪しました。そのうえで、地盤沈下の原因は工事に伴って想定を超える広い範囲で地下水が低下したためだと説明し、被害を受けた住宅の補償を進めていく考えを明らかにしました。
これに対し住民からは、被害の範囲や地盤の調査結果について、積極的に情報公開してほしいという意見が出されていました。73歳の男性は「近所の被害を見て自分の家も心配になった。会社には丁寧な対応を求めたい」と話していました。首都高速道路会社横浜工事事務所の佐藤佳孝所長は「非常に重大な問題だととらえています。地元の皆さまの意見を真摯(しんし)に受け止め、しっかりと対応していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB