全国で多発する高齢ドライバーによる交通事故を減らそうと、トヨタ自動車は再来年3月までに国内で販売する9割以上の乗用車にブレーキとアクセルの踏み間違いによる急発進を防ぐ機能を搭載すると発表しました。
トヨタ自動車によりますと乗用車に搭載するのは、車に取り付けたセンサーで周囲の障害物を検知しブレーキとアクセルの踏み間違いによる急発進を防ぐ機能です。現在、国内で販売する乗用車のおよそ3割に搭載していますが、再来年3月末までに9割以上に拡充するとしています。
また、ことし中に国内で販売するほぼすべての乗用車に自動ブレーキを搭載する計画で、トヨタによりますと、自動ブレーキなどの機能を搭載した車は搭載していない車に比べて追突事故の発生率がおよそ9割少ないということです。
このところ高齢ドライバーの交通事故が多発し社会問題化していることから、自動車メーカーでは「マツダ」や「SUBARU」で自動ブレーキを主力車の標準装備にする動きも出ています。
国内市場でおよそ3割のシェアを持つトヨタが今回方針を打ち出したことで、自動車メーカーの間で安全技術を拡充する動きがさらに加速しそうです。
トヨタ自動車の山田幸則第2先進安全開発部長は「交通事故での死傷者をゼロにするという目標に向け、安全技術の普及と開発に取り組んでいきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB