神奈川県厚木市の自動車学校で、卒業検定に不合格になったにもかかわらず、教官らをどう喝して大型バイクの合格証を交付させたなどとして54歳の男が逮捕され、自動車学校の当時の教官ら3人が書類送検されました。
調べに対し、男は容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、厚木市の自称、会社役員、川瀬検司容疑者(54)で、去年10月、市内の「厚木中央自動車学校」で大型バイクの卒業検定に不合格になったにもかかわらず、教官らをどう喝して合格証を交付させ、その後、運転免許証を不正に取得したとして、虚偽有印公文書作成の教唆などの疑いが持たれています。
警察によりますと、川瀬容疑者は細い道を走行する試験で脱輪し、その場で不合格となりましたが、「滑っただけだ」などと大声でどなったということです。調べに対し、「検定には合格した」と供述し、容疑を否認しているということです。
また、警察は、自動車学校の47歳の当時の教官や部長代理ら3人を不正に合格証を交付したとして、書類送検しました。
教官らは「これ以上、文句を言われると負担が大きいと考え、早く卒業させたかったので、しかたなく合格させてしまった」と供述しているということです。
-- NHK NEWS WEB