振り込め詐欺による被害を未然に防ごうと、大手の各銀行は一定の期間振り込みをしていない高齢者を対象に、ATM=現金自動預け払い機での振り込みを制限する方向で検討を進めていることがわかりました。
関係者によりますと、「三菱東京UFJ」、「三井住友」、「みずほ」、「りそな」の大手4行は、振り込め詐欺の被害を未然に防ごうと、一定期間振り込みをしていない高齢者について、ATMでの振り込みを制限する方向で検討を進めています。
この制限はATMに限って導入する方向で、銀行の窓口やインターネットバンキングでの振り込みは制限しません。
これは、振り込め詐欺の被害でATMから多額の現金を振り込んでしまうケースが相次いでいるためで、すでに地方銀行や信用金庫などでは高齢者を対象にATMでの振り込みに制限を設ける動きが広がっています。
こうした中、数多くの預金者を抱える大手銀行も、効果が見込めるとして同様の対策を導入する方針を固めたもので、今後ATMで振り込みをしていない一定期間を「何年とするか」や、制限の対象となる年齢や金額などの条件を定めたうえで、早ければ年度内にも始めたいとしています。
-- NHK NEWS WEB