インターネット上でやり取りされる仮想通貨「ビットコイン」は、今月上旬の分裂騒動で価格が一時、乱高下しましたが、その後、大きな混乱がなく取り引きされていることなどから、次第に買い注文が増え、国内最大手の取引所での価格が30日、初めて50万円を超えました。
仮想通貨の最大手の取引所「ビットフライヤー」によりますと、30日の取り引きで、代表的な仮想通貨、ビットコインへの買い注文が増え、価格が1ビットコイン当たり初めて50万円を超えて最高値を更新しました。
ビットコインは、システムの変更をめぐる事業者の間の意見の対立から分裂騒動が起き、今月1日、ビットコインと新たな仮想通貨、ビットコインキャッシュとに分裂しました。
分裂による混乱を懸念して、ビットコインの価格は、先月中旬には20万円近くまで値下がりしていましたが、今月1日の分裂後も大きな混乱がなく取り引きされていることから、今後の値上がりを期待して買い注文が増えているということです。
市場関係者は「株式市場などで北朝鮮情勢への懸念が高まり、投資先を分散させるために手持ちの株式を売って仮想通貨を買おうという投資家も見られる。ただ、仮想通貨は値動きが激しく、リスクが高いことを知ったうえで取り引きすることが重要だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB