ハイビジョンの16倍という極めて鮮明な画質を持つ「8K」の家庭向けのテレビが、ことし10月に中国で、国内では12月に発売されることになりました。
「8K」はハイビジョンの16倍、「4K」の4倍と画質が極めて鮮明で、画面に目を近づけてもドットがわからないほどの臨場感や立体感が特徴です。
電機メーカーのシャープは8Kのモニターをテレビ局や映像制作会社など事業者向けに販売していますが、新たに家庭向けの液晶テレビを、まずことし10月に中国で、国内では12月に発売すると発表しました。
家庭向けの8Kテレビの販売は世界で初めてだということで、画面の大きさは70インチ、日本での販売価格は100万円前後になるということです。
業界団体のJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、国内では去年の液晶テレビの出荷台数が474万8000台と前の年から7%減少し、メーカー各社は新たな製品の投入で消費者の関心が高まることに期待を寄せています。
シャープの西山博一取締役は「最高のものをいち早くお示しして8Kが広がる起爆剤になることを期待している。8Kを医療などの分野にも活用して産業の発展につなげたい」と話しています。
8Kの放送は来年12月にNHKのBSで始まり、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年には家庭でも広く楽しめるよう普及が期待されています。
-- NHK NEWS WEB