アメリカの8月の新車の販売台数はアメリカ南部を直撃したハリケーンに伴う洪水などの影響を受けて前の年の同じ月より1.9%減少し、8か月続けてマイナスとなりました。
民間の調査会社オートデータが1日、発表した先月のアメリカの新車販売台数は148万3330台で前の年の同じ月より1.9%減少しました。これは、先月25日にテキサス州に上陸したハリケーン「ハービー」に伴う大雨や洪水などの影響で被災した地域での販売が大きく落ち込んだためです。新車販売が前の年の同じ月の実績を下回るのはこれで8か月連続です。
メーカー別に見ますと、アメリカ企業は最大手のGM=ゼネラル・モーターズが7.4%増加した一方、フォードは2.1%減少しました。日本企業は新型車を投入したトヨタ自動車は6.8%増加しましたが、ホンダは2.4%、日産自動車が13.1%それぞれ減少しました。
今回のハリケーンではテキサス州の最大都市ヒューストンを中心に広い地域が冠水し、自動車の被害は最大で1兆3000億円に上る可能性があるとする試算もあります。
被災地では、今後一時的に新車の需要が高まると見られますが、アメリカの1月から8月までの販売台数は前の年を2.7%下回っていて、ことし1年間の新車販売台数は8年ぶりに前の年を下回る可能性が高まっています。
-- NHK NEWS WEB