関西地方などで、おととしからことしにかけて、止めてあった車が焼ける火事が相次ぎ、このうちことし5月に兵庫県と神奈川県で起きた火事2件について、車内のドライブレコーダーに内蔵されたリチウムイオン電池から出火した可能性の高いことが消防などへの取材でわかりました。いずれも東京の無線機器メーカーの同じ機種で、メーカーは製品のリコールを届け出て、4日から交換などを受け付けることにしています。
リコールの対象となるのは東京の無線機器メーカー「ユピテル」のドライブレコーダー、「DRYーFH200」で、平成24年から25年にかけて販売されました。
各地の消防やメーカーなどによりますと、この製品から出火したことで車が焼けたと見られる火事が大阪府や兵庫県、それに神奈川県で合わせて4件確認されているということです。
けがをした人はいませんが、それぞれの火事について消防などが詳しく調査した結果、このうちことし5月に起きた兵庫と神奈川の2台については、ドライブレコーダーに内蔵された「リチウムイオン電池」から出火した可能性の高いことがわかったということです。
メーカーによりますと、製品はすでに9万台が販売されましたが、電池が「膨張する」とか「熱くなる」といった苦情や相談が100件以上寄せられているということです。
メーカーは詳しい原因は調査中としていますが、利用者の安全を確保するため、経済産業省にリコールを届け出て、4日から回収と交換を受け付けることにしています。
-- NHK NEWS WEB